One Straw Revolution
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「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 17
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「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 17

Parallel Japanese / English Translations Notes and Shadowing Practice for IQ84 by Haruki Murakami

原文ページ17

「これは個人たくしーですか?」と青豆は話題を変えるために質問した。

「そうです」と運転手は言った。そしてひとつ間を置いた。「個人でやってます。この車は二台目になります」

「シートの座り心他がとてもいい 」

「ありがとうございます。ところでお客さん」と運転手は少しだけ首をこちらに曲げて言った。

「ひょっとしてお急ぎですか?」

「渋谷で人と持ち合わせがります。だから首都高に乗ってもらったんだけど」

「何時にもち合わせてます?」

「4時半」と青豆は言った。

「今が3時45分ですね。これじゃ間に合わないな」

「そんなに渋滞はひどいの?」

「前の方でどうやらでかい事故があったようです。普通の渋滞じゃありません。さっきからほとんど前に進んでいませんから」

「どうしてこの運転手はラジオで交通情報を聞かないのだろう、と青豆は不思議に思った。高速道路が壊滅的な渋滞状態に陥って、足止めを食らっている。タクシーの運転手なら普通、専用の周波数に合わせて情報を求めるはずんだ。」

「交通情報を聞かなくても、そういうことはわかるの?」と青豆は尋ねてた。

「交通情報なんて当てになりゃしません」と運転手はどことな空虚な声で言った。「あんなもの、半分くらいは嘘です。道路公団が自分に都合のいい情報を流しているだけです。今ここで本当(18)に何が起こっているかは、自分の目で見て、自分の頭で判断するしかありません。」


Translation and Notes

「これは個人たくしーですか?」と青豆は話題を変えるために質問した。

"Is this a private taxi?" Aomame asked, changing the subject.

「そうです」と運転手は言った。そしてひとつ間を置いた。「個人でやってます。この車は二台目になります」

"Yes," the driver said, pausing for a moment. "I run it privately. This is my second car."

「シートの座り心地がとてもいい」

"The seat is very comfortable."

「ありがとうございます。ところでお客さん」と運転手は少しだけ首をこちらに曲げて言った。

"Thank you. By the way, ma'am," the driver said, tilting his head slightly towards her.

「ひょっとしてお急ぎですか?」

"Are you in a hurry by any chance?"

「渋谷で人と待ち合わせがあります。だから首都高に乗ってもらったんだけど」

"I have a meeting in Shibuya, so I asked to take the expressway."

「何時に待ち合わせです?」

"What time is your meeting?"

「4時半」と青豆は言った。

"Four-thirty," Aomame said.

「今が3時45分ですね。これじゃ間に合わないな」

"It's now 3:45. You won't make it in time."

「そんなに渋滞はひどいの?」

"Is the traffic jam that bad?"

「前の方でどうやら大きい事故があったようです。普通の渋滞じゃありません。さっきからほとんど前に進んでいませんから」

"It seems there was a major accident ahead. It's not an ordinary traffic jam. We've hardly moved forward since a while ago."

「どうしてこの運転手はラジオで交通情報を聞かないのだろう、と青豆は不思議に思った。高速道路が壊滅的な渋滞状態に陥って、足止めを食らっている。タクシーの運転手なら普通、専用の周波数に合わせて情報を求めるはずなんだ。

"Why doesn't this driver listen to traffic information on the radio?" Aomame wondered. The expressway is in a catastrophic traffic jam, and we're stuck. Normally, taxi drivers tune in to a specific frequency to get information."

「交通情報を聞かなくても、そういうことはわかるの?」と青豆は尋ねた。

"Can you tell that without listening to the traffic reports?" Aomame asked.

「交通情報なんて当てになりゃしません」と運転手はどことなく空虚な声で言った。「あんなもの、半分くらいは嘘です。道路公団が自分に都合のいい情報を流しているだけです。今ここで本当に何が起こっているかは、自分の目で見て、自分の頭で判断するしかありません。」

"Traffic reports are not reliable," the driver said in a somewhat hollow voice. "About half of it is lies. The Highway Company just broadcasts information convenient for themselves. What's really happening here, you have to see with your own eyes and judge with your own head."

Vocabulary:

1. 個人タクシー (こじんたくしー) - Private taxi

2. 座り心地 (すわりごこち) - Comfort (of a seat)

3. 待ち合わせ (まちあわせ) - Meeting, appointment

4. 首都高 (しゅとこう) - Short for 首都高速道路, the Metropolitan Expressway

5. 壊滅的な (かいめつてきな) - Catastrophic, devastating

6. 足止めを食らう (あしどめをくらう) - To be stuck or stranded

7. 専用の周波数 (せんようのしゅうはすう) - Dedicated frequency

8. 当てになる (あてになる) - To be reliable or dependable

9. 空虚な声 (くうきょなこえ) - Hollow voice

10. 道路公団 (どうろこうだん) - Road Corporation (often referring to the Japan Expressway Holding and Debt Repayment Agency)

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